診療方針

全身性エリトマトーデス(SLE)とは

2023年10月05日

①全身性エリトマトーデス(SLE)って何?

全身性エリトマトーデスとは、全身のさまざまな臓器に炎症や障害を起こす自己免疫疾患です。圧倒的に女性に多く特に20-40代の女性に発症しやすいと言われています。

②【症状】

1.気が付きやすい症状

・長引く風邪症状や繰り返す風邪と思いがちな、発熱・全身倦怠感・易疲労感・食欲不振などの全身症状。

・手や指の小さな関節や肘膝などの大きな関節などの痛みや腫れこわばりといった関節炎症状。 

・これまでなかったほどたくさん髪の毛が浴室の排水口に詰まる・枕につくなど脱毛

・痛みのない口内炎

・気になる皮膚の発疹、特に目立ちやすい顔面に出ることがあります。両側の頬と鼻に広がる赤い皮疹(蝶形紅斑)など。

・夏の日差しなど強い紫外線が、洋服から出ている皮膚にあたると、そこに発疹・水膨れができたり、頭痛あるいは熱が出るといった日光過敏症

 

2.そのほかの臓器症状 

・腎臓、肺、中枢神経などの内臓に障害が出てくるとさまざまな症状が起こってくることがあります。

③【治療】

ヒドロキシクロロキン(プラケニル)・少量ステロイドなどが⽤いられます。

腎炎や中枢神経病変など臓器症状に応じて、ステロイドパルス療法(点滴)や⼤量ステロイド療法(内服)、免疫抑制薬(シクロフォスファミド、ミコフェノール酸モフェチル、アザチオプリン、タクロリムスなど)、⽣物学的製剤 (べリムマブ・アニフロルマブ)が使⽤されます。

寛解時にはべリムマブの併用やステロイドの減量・中止を試みます。(2019年 日本リウマチ学会 SLE診療のアルゴリズム)

④【生活上の注意点】

・強い紫外線に当たることが病気の悪化の原因になるため、普段から紫外線対策を十分に行ってください。

・ステロイドや免疫抑制薬を使用するため、普段から感染対策をしっかりとし、長期間に渡ってステロイドを使用する場合は骨粗鬆症、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病への対策も必要になってきます。