診療方針

関節リウマチの診断

2021年03月22日

①問診と触診

 診断のまず初めの入口は患者さんの自覚症状とその症状がどのように変化してきたかの経過で、診断の鍵を握ることが多いです。

次に医師による触診で、関節炎があるかどうかの判断となります。また炎症が起きている部位によっては関節リウマチ以外の類似疾患を考えることもあります。

 

②血液検査

 次に関節リウマチ・膠原病に特徴的な血液の検査を行っていきます。

血液の結果で診断がつく割合は、60%~90%程度です。関節リウマチに特異的なリウマチ因子(RF)・ 抗CCP抗体などが陰性の血清学的陰性関節リウマチと呼ばれる関節リウマチのグループも約10%程度あります。

 

③画像検査

 画像診断として、レントゲン撮影が行われることが一般的です。レントゲンでみられる関節リウマチに特徴的なものは、

・関節の隙間が狭くなっている

・「びらん」と呼ばれる骨が溶けている部位がある

が挙げられます。

さらに関節エコーでは骨に変化が出る前の早期にも関節リウマチを発見し、関節の中の炎症を見ることができます。関節エコーは非常に敏感な画像検査で、関節リウマチの診断には非常に有効と考えられています。

関節エコーの他にもMRIを用いて、関節炎や骨の変化を確認していくこともあります。当院ではレントゲン検査・関節エコーを実施しています。

 

 

これらを組み合わせることで、診断の精度を上げまたその活動性を評価していくことができると考えます。