診療方針

関節リウマチとは

2021年03月17日

①関節リウマチって何?

 関節リウマチは日本で100万人ほど患者様がいらっしゃる慢性の病気です。診断技術の向上と高齢化の影響も反映され、最近では患者様が増加し男性にも増えてきている傾向があります。

関節リウマチは関節の中に病気の元である炎症が起きるために、こわばり・痛み・腫れなどの症状を引き起こす病気です。

 しかし1990年代から劇的に進歩したリウマチ治療で、どの世代の患者様でもリウマチになる前と同じような日常生活が送れるようになりました。

 

②原因って?

 ご家族にリウマチの方がいるなどの遺伝的な背景に加え生活習慣、例えばたばこ・歯周病・腸内細菌などが免疫システムを狂わせる事で、関節炎が発症する

と考えられています。関節炎を発症すると痛みと強ばり、そして進行してしまうと虫歯のように骨が溶け、関節が動かなくなります。進行の早い患者様では約半年間で骨が溶け出します。そのためなるべく早くから(症状が出てから、8~10週間)治療を始めることが良いと言われています。

 

③治療法は?

 免疫バランスが崩れて起きる病気ですので関節だけではなく、肺・腎臓・皮膚・血管など全身に症状が出る方も少なくありません。関節リウマチの治療は、偏って強くなりすぎた免疫力をコントロールしてバランスをよくすることが中心です。免疫を 高めるのではなく、むしろ抑えていく治療をすることになります。