診療方針

関節リウマチの症状

2020年12月25日

①関節リウマチの症状って?

関節リウマチの症状は関節に限られた局所症状とだるさ・微熱などの全身症状に分けられます。

関節リウマチは自己免疫疾患の一つで膠原病の代表と言えます。同時に関節に痛みを伴いますので整形外科的な疾患としての特徴もあります。

まずよく知られている症状が関節の痛みです。痛み方はそれぞれで身動きが全くできないほどの強い痛みの方がいる一方で、「今日は人差し指がちょっと痛かった」「昨日はどこも痛くなかった」「1週間前は足関節が痛かった」など、痛みの程度や場所が変わる方も多くいらっしゃいます。これらの症状は特にリウマチが出始めた初期に多いと考えられます。

 

②こわばりについて

朝の強ばり、これも有名な症状ですが体中がこわばって布団から出ることがなかなかできない人もいれば、手の指がまげにくくこわばった感じがする、むくんでいる感じがするという人もいらっしゃいます。

 

③関節リウマチの痛みについて

関節リウマチの痛みの特徴は関節や関節以外の曲がる所に生じることです。時に赤く腫れたり熱を持ったりします。

関節の症状は徐々に出てくることが多く、突然痛くなってあの日からはじまったというふうな記憶がある人は少ないと思います。関節リウマチの方の関節の痛みは、関節炎から引き起こされるものです。関節の中の滑膜に強い炎症が起きて、骨を溶かしていくことから痛みが生じます。はじめは軽い痛みであっても、だんだんと痛みが強くなり、全身に広がっていきます。

 

④痛みが気になったら受診を検討してください

現在、半年以上痛い状態が続いていると骨が溶けて変形が始まると考えられています。このため、1年2年我慢するではなく、おかしいな、痛いなと思ったら12週間以内に医療機関を受診し、骨が溶けないように治療することが重要です。