診療方針

診断時の関節エコー

2021年04月10日

①関節エコーって何?

関節エコーとは腹部エコーで肝臓や腎臓の状態を観察したり心臓エコーで心臓の状態を観察したりすることと同じように関節の状態を観察するための超音波検査です。

痛い場所や腫れている場所に炎症が起きているかどうかを患者様と一緒に確認することができます。

 

②関節エコーでわかること(診断編)

診断時に実施する関節エコーでわかることは痛い場所・腫れている場所に炎症があるのか、骨の変形があるのか、腱組織に異常があるのかです。

かならずしも関節痛のすべてが関節炎というわけではありません。関節エコーでは関節炎の他にも腱鞘炎、骨の変形、皮下の炎症、神経の状態など見た目ではわからない様々な情報をえることができます。

 

③関節エコーを実施する意義

早期の関節リウマチ(発症半年以内)では骨の破壊をレントゲンで観察することが難しいことがあります。また、手指を中心とした小さな関節中心の症状の場合血液検査で炎症反応が陽性とならないことがあります。当院では多角的な検査を実施して患者様の症状の原因にアプローチできるように努めています。

 

④当院で実施できる関節エコー

当院では診察室に1台、処置室内のエコー検査室に1台、リハビリ室に1台関節エコーを設置しています。

また、スタッフでは診療放射線技師1名、臨床検査技師1名、看護師1名の3名がソノグラファーの資格を取得しており制度の高い関節エコー検査を実施しています。