リウマチ治療情報コラム

C型肝炎に対する抗ウイルス治療についての勉強会に参加しました。


独立行政法人国立病院機構 西埼玉中央病院にて「C型肝炎に対する抗ウイルス治療」についての勉強会に参加させていただきました。

C型肝炎ウイルスは血液を介して感染するウイルスであり、肝臓に慢性的に炎症が起こることで放置してしまうと肝硬変や肝臓がんを発症するといわれています。そのため、自覚症状は無くても適切な治療を受けることが必要です。以前はインターフェロンという抗ウイルス作用のある注射が主な治療法でしたが、発熱などの様々な副作用が問題となっていました。研究が進んだ現在はインターフェロンではなく、副作用の少ない飲み薬が開発されているようです。短いもので治療期間は8週間。治療後、C型肝炎ウイルスが陰性化するのは99%と大変治療効果が高いデータが得られています。

当院では安全な関節リウマチの治療を受けていただくために、治療開始前に必ず肝炎のチェックをさせていただきます。肝炎ウイルスが体内にいる場合に関節リウマチに対する免疫を抑える治療を行うと、ウイルスが増殖して肝炎を悪化させてしまう可能性があるからです。

インターフェロンから副作用の少なく高い治療効果のある内服薬へとして変化したC型肝炎治療。医療は日々進歩しているため、私達医療従事者は日々勉強であることを感じました。