お薬の話 パート2 ：むやみにお薬を怖がらないで下さい
お薬のお話＜パート2＞
「むやみにお薬を怖がらないで下さい」
「副作用が怖いです」という患者様が時々いらっしゃいます。
どんなお薬も作用があって副作用があります。
漢方薬は副作用がないと思っている方がいますが、漢方薬もお薬なので副作用はあります。胃薬やビタミン剤でも嫌な症状が出てしまうことがあります。
しかしながら、医師がお薬を処方する時は、副作用ではなく作用のほうを期待して処方しています。
ですから、インターネットなどでお薬の副作用ばかりを調べて、飲む前から「怖くて飲めない」なんて本当にもったいないお話です。
だって、そのお薬がすごくあなたの病気に効いて、副作用も出ない可能性もあるのですから。
そこに書かれている副作用の頻度は様々です。
副作用らしい症状が全く出ない方もいます。
のんでみないと何が起こるか分からない、というのが現状です。
つまり、副作用として記されている症状は「この薬には、こんな副作用の報告があります」というものであり、「あなたにこの副作用が出ます」というものではありません。
もちろん、飲んでみて嫌な副作用が出ることもあります。
日本には、副作用救済制度というものがあって、入院を要するような酷い副作用が出た場合は国で救済しましょう、という制度があることをご存知ですか？
当院で新しいリウマチのお薬を処方する時は、お薬の説明書を使ってこんな症状が出たらすぐに連絡をくださいと皆さんにお伝えしています。
副作用として書かれている症状に当てはまらないから大丈夫だろうと思わずに、あれ？と感じたらすぐに相談してください。
気のせいだろう‥とか、出されたからには無理しても飲まなければ‥とか、病気を治すために何が何でも飲み続ける‥、なんてことは絶対にしないでください。
お薬を安全に飲み続けるために、私達とコミュニケーションをはかりましょう。