お薬の話 パート6:「免疫抑制薬って怖い」
「免疫抑制薬って怖い」
免疫って低いより高いほうがいいのよね?
免疫を下げる薬って、身体にとっては悪いですよね?
そんな風に、思っている方いませんか?
リウマチを含めて膠原病は自己免疫疾患と言います。
自己免疫疾患とは、ご自身の免疫がご自身を攻撃して問題を引き起こす病気の総称です。
免疫は低すぎると感染に弱くなり、高すぎると自分を攻撃してしまう厄介な働きをするものというわけです。
無くても困るが、有り過ぎても困る‥そんなイメージを持ってください。
さて、ではこの自己免疫疾患に罹患してしまったら、やはり治療の為に使うのは免疫抑制薬や免疫調整薬です。
高すぎる免疫を下げたり、アンバランスな免疫機構を調整したり、ということがそれらのお薬のお仕事です。
と、いうわけで、「免疫抑制薬って怖い」と思っている方、高すぎる免疫は下げてあげないと逆に怖い、ということを理解してください。
次回は、ご自身の病気の治療の為に必要なお薬をいかに安全に使うか、ということについてお話いたします。
文責:新井