お薬の話 パート1 : お薬を理解しましょう。
お薬のお話
先日、ある患者さんから「自分が内服している薬の名前(特にジェネリック)を覚えている人なんていないよ」と言われました。
本当にそうでしょうか?
リウマチだけではなく、他に合併症(高血圧や高脂血症、糖尿病、骨粗鬆症など)がある患者さんは、リウマチの薬と合併症の薬も処方されるので、お薬の種類は益々増えます。
お薬を処方する側からすると、きちんと容量・用法を守って飲んでくれるのが大前提なのですが、日頃の残薬調整をみても、そうはいかないのが現実のようです。
ここでは、「皆さん、ご自分のお薬の名前を覚えましょう」というお話ではないのでご安心を。
近年、国では医療費削減のためにジェネリックを推奨しています。
私達、医療者も全ての薬の名前が分かるわけではありません。
ましてジェネリックの名前までは覚え切れません。
ただし、ご自身がどのような病気でどのようなお薬を内服しているかは、理解しているべきです。
例えば、
自分はリウマチで免疫を下げる薬を内服している。
自分は高血圧で血圧を下げる薬を内服している。
自分は糖尿病でインスリン治療を使っている、糖の吸収を抑えるような飲み薬も内服している。
自分はコレステロールが高いのでコレステロールを下げる薬を内服している。
こんな程度でもよいのです。
「いろいろ飲んでいるけれど、何で処方されているのか分かりません、何の薬か分かりません」というのでは、自分の体に対してあまりにも無責任です。
お薬が変わったり、量が増えたり減ったりした時はご自分の体調の変化がないかどうか少し気にしてあげてください。
文責:新井