リウマチ治療情報コラム

お薬の話 パート5:「その時間にそのお薬を飲む理由」


「その時間にそのお薬を飲む理由」

さて、前回お薬の飲み忘れを防ぐための工夫について書きました。

では、今度はお薬の特性を知り、そのお薬をその時間に飲む理由について理解することにより飲み忘れを防ぎましょう、というお話です。

 

骨のお薬を飲んでいる方、起床時の空腹時に内服しその後30分は食事を摂らず、横にもならないでください。

食後に内服したらどうなりますか?

内服後に横になって休んだら何が起こるでしょうか?

 

血糖値が高いですね、と言われてお薬を飲み始めた方、食直前に糖の吸収を抑えるお薬を飲んでもらうことがあります。

なぜ、食直前なのでしょうか?

お薬を飲んだ後に万が一お食事が摂れなかった時、何が起こると思いますか?

 

就寝前に飲んでください、これは、その後車を運転したり、お風呂に入ったりしない状態、つまりすぐに布団やベッドに入れる状態で内服してくださいというお薬です。

睡眠導入剤や、安定剤、アレルギーを抑えるお薬は飲むと眠くなるだけではなく、時にふらつきも出ます。

飲み忘れると面倒だからと、もし夕食後に飲んだ場合はその後の活動中に何が起こるでしょうか?

 

ご自身が内服しているお薬のことを理解してあげることにより、そのお薬を決められた時間に飲むことができるようになりますね。

 

上記の質問については、ご自身の担当医や通院中の病院の看護師、利用している調剤薬局の薬剤師に聞いてみてください。

「お薬についての質問」からコミュニケーションが図れるようになるかもしれません。

文責:新井